鳥の目、虫の目、魚の目、蝙蝠の目

ビジネスしているとよく聞く話ではあるけど、目についてです。

あなたはいくつ目を持っているでしょうか?
ー多くの人は2つと答えるでしょう。
(当たり前ですね。)

諸説ありますが、ビジネスでは、4つの目が必要だと言われています。

一つ目が、鳥の目

ざっくり言えば、マクロ視点で物事を見る目と言うことです。
上空から全体を概観し、大まかに把握する力。
人間はつい目の前のことに注力してしまいがちになるため、一度全体観を持って俯瞰してみるという行為は非常に重要です。

そうしないと狭い視野に留まってしまい、広い見方ができなくなります。

二つ目が、虫の目

こちらは鳥の目に対して、ミクロ視点のことです。

全体を俯瞰したら、次は個々に掘り下げていく力が必要です。
問題箇所を掘っていくということですね。
よくトヨタでは5 whysが実践されていると話がありますが、実はその前に5 wheresがあるとのことです。
箇所の特定を誤ると、時間も無駄になってしまうかもしれません。

三つ目が、魚の目

鳥の目、虫の目がいわゆるどの時代でも通用する基礎力として考えると、こちらの魚の目はトレンドを見極める力と言えるかもしれません。

どういうことか?

昨今、やれAIだロボットだと新しいテクノロジーが次々に開発されています。
それを作るのではなく、いかに活用し、使いこなか、というポイントについては、ビジネスをする以上、押さえておく必要がありそうです。
使えるか使えないかで大きな差が生まれることは必然でしょう。

最後は、蝙蝠の目

これは物事をさかさまに見るということです。
これまでの当たり前を疑い、違う角度から見てみようと言うことです。
人間は知らないうちにパラダイムを抱えます。
そして、それは新しい発想の大きな妨げになるのです。

目の前の業務に忙殺されているときこそ、4つの目を意識しましょう。

複業に関して思うこと



日本人ってつくづく可哀想だよね。
本当に本当に可哀想。

最近見た記事で複業のことを、

「僕が社長でも社員が副業をやっていたら、うれしくは思いませんからね。彼女がいるのに別の女性と付き合うのと同じです」

と。

いやいや、全然違いますよね…?
その人自身がきちんとしていて、優秀であるという前提は必要ですが、むしろ本業しながら人脈や会社ブランドを作ってくれると考えないのでしょうか…。

「本業できちんと結果を出しながら、その他の場所でも結果を出して評価される」ということは、本業で所属している会社の育成が優れている、その社員の活躍の場を広げる土壌があるとブランディングされるわけです。

前提条件をクリアしていれば、勝手に会社の株を上げてくれるのです。

俺が社長であれば、前提条件をクリアすることを約束し、どんどん複業してほしい。
そして、自社だけでは気づかない視点や、得られることのない人脈を得てほしい。
昔みたいにどこの会社も安泰ではない中で、自分の身は自分で守る必要がある。
(もちろん会社が存続していればいいですが、その保証もないという話です。)

会社として複業を認められないのは、会社の懐の浅さかなとも思います。

想定されるリスクとして考えられるのは、

・社員がそっちの会社に行ってしまったらどうしよう。
・疲れから本業に支障が出たら困る。
・失敗して今の会社に迷惑にならないか。

とはでしょう、きっと。

・社員がそっちの会社に行ってしまったらどうしよう。
→その前に人事制度やオペレーション、実態把握、ニーズ、管理体制など見直しましょう。
 自社に自信がないのでしょうか?

・疲れから本業に支障が出たら困る。
→これは問題なので、時間的制約を付けるなど、対応しましょう。

・失敗して今の会社に迷惑にならないか。
→全うな失敗なら大人なので、自己責任。会社に迷惑はかけないようやってもらう。
 人間的な過ちならば、本業の会社の育成責任も少なからずあるかと。
 割れ窓理論になっていませんか?社内で倫理観を損なうようなことないでしょうか?

といいうことで、いろいろな理由を付けて「弊社では難しい」とか言うのでしょうが、基本的には自社に自信がないことが根本原因なのかと思います。

デメリットは目の前のことだけでなく、大きな視点で考える。
メリットも短期/中長期で考える。

天秤にかけて、良いものと悪いものを区別し、判断していきましょう。

議論する力がすごく必要な時代

よく日本人は議論することが下手だと言われる。
今日はそんなことを少し考えてみたい。

日本人は素晴らしい教育(あえてこう言っています)を受け、大きな不自由を受けることもなく、ある程度安全に育った。

相手に合わせることが重視される、日本の「同調圧力」「空気を読む」といった独特な考え方に根差したものが大きな影響を与えていて、日本人は「会話」は得意かもしれないが、「対話」はできないと感じる。

つまり、異なる意見に対して、異常なほどの嫌悪感を示すのだ。
日本に対して海外では人種や宗教などバックグランドもまちまちで、一つの共通したものなどないに等しい。
そんな環境が自然なのだから、否定していたら前に進むこともない。

しかし、日本ではムラ社会みんなが同じ考えであることを前提としているから、同じ考えの者同士は徒党を組んで、
異なる意見の者を攻撃する。みんなが賛成なのに反対する「空気が読めない奴」は仲間外れ。
意見が違う=和を乱す人であり、敵とみなされる。
そのため、自分と違うものは不正解をし、認めることはなく、そこに残るのはコミュニケーションコストだけである。

これだけダイバーシティが叫ばれる世の中において、日本だけはまだこのレベルでの馴れ合いしかできない。
日本人はどのようにグローバル社会でのプレゼンスを保つべきか?

多様性の中で、妥当解を導くプロセスを学ぶことは必要かもしれない。

正解が一つとは限らず、様々なものの中で決断しなくてはならない中で、
相手を否定していても仕方がない。
ならば、その環境の中で選択肢を洗い出し、評価軸に乗っけたときに、
最も妥当な解を判断して実行できる能力が必要だと考えられる。

世界で戦うために、という付け焼刃的なティップス的なものでなく、
「本質」として必要なものにそろそろ目を向けません?
気づいたらあっという間に市場価値のない人種になる気もします。

いいタイミング

よく聞くことだけど、本質的なので改めて書きたい。

したい人、10,000人。
始める人、100人。
続ける人、1人。

これ、よく真実を言い当ててるな~と思うわけです。

言うのは誰にでもできると思いますが、そこから一歩踏み出せるかどうか。
そこで大きな差がつくと思います。

でね、一つ思うわけ。

よくよく踏み出せない人の話聞いてみると、

・タイミングが合えば~・・・
・お金とか時間に余裕ができたら~・・・
・奥さんの了解がとれたら~・・・
・必要になったら~・・・
・転勤があるかもしれないから~・・・

いやね、わかるんだけどさ。
転勤とか家族の了解とか、いろんなお金とかやりくりとか、
今の生活とのバランスとかさ。

わかるけど、あえて言いたいのです。

じゃあ、いつなら意思決定できるの?
もっと言えば、何が明らかになったら決められるの?

これに明確に答えられないなら、ただの理由探しなんだろうなって思う。

タイミングっていつですか?
いつかっていつなんでしょう?

別に正義を語りたいとか、偉いわけでもないけどさ、もしかしたらそのいつかを迎えられない人がいるとしたら、いつも本気で生きてみようよ。
せっかくの一度きりの人生もったいないって。

ゆっくりでもいいから、進んでこうぜ。

Without haste, but without rest.(ゲーテ

イノベーションって何だろう?

知らないこと:Unknownなところに飛び込む。

DMM社長の新規事業(投資)の判断軸な話を聞いた。

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多くの投資案件が舞い込んでくるが、その中で実行するのは「イメージがわかないもの」。
イメージわくものはつまらないのでやらない。

そして、投資したものは定点観測を毎日行って、描いたものより下回ると撤退。

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すごく感じたのは2点。

1、イノベーションを起こすための行動をしている
2、きちんと責任もって撤退判断をしている

というところ。

日本企業の多くは、これまでやってきたことを活かしてどのように成功するか?
(特に頭使ってるのは、どう失敗しないか?)

そして、日系企業は撤退が下手である。
その背景も結局、失敗しないようにするため。

そこから何もイノベーションは生まれず、革新的なことはできない。

常に

・いかにいいものを
・いかに世界を変えるか

など、挑戦し続けたいものだ。

普通ってなんでしょう

普通に生きられるのが一番だよね
普通なのが一番幸せなんだよね

こういったこと、どこかでは聞いたことあると思います。

でも、時には立ち止まって考えてみてほしいです。

普通ってなんだろう?って。

きっとね、日本での普通と、アメリカでの普通は違うし、イラクでの普通とマダガスカルでの普通も違うはずなんです。
ま、何が言いたいかっていうと、自分で決めろってこと。

周りの普通には決して流されないでほしいんです。

きっと何かチャレンジしようとするとき
新しいことを始めようとするとき
キャリアに悩んでいるとき
プライベートで落ち込んでいるとき

周りの人はきっとこう言う
「みんなそんなもんだって。普通が一番」
ってね。

ほんとにそう??
普通が一番なの?
それ、あなたが心からやりたいことなの?

自分の心に正直になって、みんながやりたいことやってたら、
きっと世界はもっと良くなる。そんな気がする。

だから、普通っていう逃げ言葉使うのやめません?

たしかに普通になるのは簡単で、楽だとは思う。
けど、せっかく一度きりの人生なんだったら、本気でやりたいこと追いかけてみません?

普通は集団的無意識が創り出した幻想、そんなものに流されるのはやめましょう。

それが心地いいならいいんだけどね。

仕事の捉え方

仕事ってあなたにとって何なんでしょう?
大変なもの?楽しいもの?お金を稼ぐ手段?成長の機会?

ま、いろいろあるでしょうね。正解はないので。

でね、よく聞く話でレンガ積みの話がありますよね?
あれわりといいところついてると思うんです。

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世界中をまわっている旅人が、ある町外れの一本道を歩いていると、一人の男が道の脇で難しい顔をしてレンガを積んでいた。旅人はその男のそばに立ち止まって、

「ここでいったい何をしているのですか?」

と尋ねた。

「何って、見ればわかるだろう。レンガ積みに決まっているだろ。朝から晩まで、俺はここでレンガを積まなきゃいけないのさ。あんた達にはわからないだろうけど、暑い日も寒い日も、風の強い日も、日がな一日レンガ積みさ。腰は痛くなるし、手はこのとおり」

男は自らのひび割れた汚れた両手を差し出して見せた。

「なんで、こんなことばかりしなければならないのか、まったくついてないね。もっと気楽にやっている奴らがいっぱいいるというのに・・・」

旅人は、その男に慰めの言葉を残して、歩き続けた。

もう少し歩くと、一生懸命レンガを積んでいる別の男に出会った。先ほどの男のように、辛そうには見えなかった。旅人は尋ねた。

「ここでいったい何をしているのですか?」

「俺はね、ここで大きな壁を作っているんだよ。これが俺の仕事でね。」

「大変ですね」

旅人はいたわりの言葉をかけた。

「なんてことはないよ。この仕事のおかげで俺は家族を養っていけるんだ。ここでは、家族を養っていく仕事を見つけるのが大変なんだ。俺なんて、ここでこうやって仕事があるから家族全員が食べいくことに困らない。大変だなんていっていたら、バチがあたるよ」

旅人は、男に励ましの言葉を残して、歩き続けた。

また、もう少し歩くと、別の男が活き活きと楽しそうにレンガを積んでいるのに出くわした。

「ここでいったい何をしているのですか?」

旅人は興味深く尋ねた。

「ああ、俺達のことかい?俺たちは、歴史に残る偉大な大聖堂を造っているんだ!」

「大変ですね」

旅人はいたわりの言葉をかけた。

「とんでもない。ここで多くの人が祝福を受け、悲しみを払うんだぜ!素晴らしいだろう!」

旅人は、その男にお礼の言葉を残して、また元気いっぱいに歩き続けた。

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これを読んでどう感じますか?

私は常に3人目のような気持ちで仕事をするよう心がけています。

なぜかって?そっちの方が単純に楽しいからです。

嫌だな、辛いな、なんでこんなことやってるんだろう?って思いながらやる仕事には、
絶対に想いがこもることはないと思っています。
そして、その仕事を好きでなくなる→成果がでない→もっと楽しくなくなる

このスパイラルだと思います。
そして、想いのこもっていない仕事は今後淘汰されてなくなると思うのです。
たしかに大きな会社やお金のある会社で働くこともある種の幸せかもしれません。

しかし、本質的な幸せは本人の心が決めるのではないでしょうか?

多くの時間を費やす仕事、どうせなら楽しく前向きにやりませんか?
そうすれば、日本はもっともっと良くなるとさえ思うのです。