複業に関して思うこと



日本人ってつくづく可哀想だよね。
本当に本当に可哀想。

最近見た記事で複業のことを、

「僕が社長でも社員が副業をやっていたら、うれしくは思いませんからね。彼女がいるのに別の女性と付き合うのと同じです」

と。

いやいや、全然違いますよね…?
その人自身がきちんとしていて、優秀であるという前提は必要ですが、むしろ本業しながら人脈や会社ブランドを作ってくれると考えないのでしょうか…。

「本業できちんと結果を出しながら、その他の場所でも結果を出して評価される」ということは、本業で所属している会社の育成が優れている、その社員の活躍の場を広げる土壌があるとブランディングされるわけです。

前提条件をクリアしていれば、勝手に会社の株を上げてくれるのです。

俺が社長であれば、前提条件をクリアすることを約束し、どんどん複業してほしい。
そして、自社だけでは気づかない視点や、得られることのない人脈を得てほしい。
昔みたいにどこの会社も安泰ではない中で、自分の身は自分で守る必要がある。
(もちろん会社が存続していればいいですが、その保証もないという話です。)

会社として複業を認められないのは、会社の懐の浅さかなとも思います。

想定されるリスクとして考えられるのは、

・社員がそっちの会社に行ってしまったらどうしよう。
・疲れから本業に支障が出たら困る。
・失敗して今の会社に迷惑にならないか。

とはでしょう、きっと。

・社員がそっちの会社に行ってしまったらどうしよう。
→その前に人事制度やオペレーション、実態把握、ニーズ、管理体制など見直しましょう。
 自社に自信がないのでしょうか?

・疲れから本業に支障が出たら困る。
→これは問題なので、時間的制約を付けるなど、対応しましょう。

・失敗して今の会社に迷惑にならないか。
→全うな失敗なら大人なので、自己責任。会社に迷惑はかけないようやってもらう。
 人間的な過ちならば、本業の会社の育成責任も少なからずあるかと。
 割れ窓理論になっていませんか?社内で倫理観を損なうようなことないでしょうか?

といいうことで、いろいろな理由を付けて「弊社では難しい」とか言うのでしょうが、基本的には自社に自信がないことが根本原因なのかと思います。

デメリットは目の前のことだけでなく、大きな視点で考える。
メリットも短期/中長期で考える。

天秤にかけて、良いものと悪いものを区別し、判断していきましょう。